2012大阪 山崎蒸留所(林)(大阪府三島郡)

5月27日。良く晴れた初夏を思わせる陽気な日曜日。

京都、山崎蒸留所まで行ってきました♪

京都は山崎駅から歩いて10分程度。
なんともアクセスの良い立地でした。

白州は駅からだと車が必要ですが、山崎は駅からちょっとの散歩で行けちゃうエコロジーで明快な蒸留所です。

花壇のラベンダーみたいな(笑)紫と青空に映える茶色のたたずまいの山崎!! 外からテンションもうなぎ昇りです。

店でも皆で行けたら楽しそうだな~とか思いつつ。
ギリギリ本日最後の無料見学コースに滑り込みセーフでした。

土日祝は午前中のみです。

基本は予約制って事で。僕は当日の行きあたりばったり。
なんとか大丈夫でした。予約がオススメです。

工場見学ツアー。
このツアーは、結構見せてくれてるレベルだと思います。

仕込み釜は運良く稼働中で、室内は甘くて優しい、麦ジュースの香りでいっぱいです。

何とも言い難いフワフワする子の気持ちはなんでしょう(笑)

温度も上がってます。
少し汗ばんで、空気もしっとりしています。

大きな円盤を連想させる釜です。

*小窓発見♪

結構近くで見れたので、ガラス窓を覗くとMocoMocoした泡も見れます。

凄い♪本当に稼働してました。

美味しいウイスキーになる為のスタート地点です。

大きな円盤を連想させる釜です。

続いて隣りのガラスで仕切られた部屋には、大きな木桶槽が。

こちらでウイスキーを醗酵させるそうです。

後で聞いたんですが、もみの木を使った木桶槽らしいです。

こちらの木槽で醗酵された「もろみ」は7% alc

蒸留の時をゆっくりと待ちます。

人と比べるとその大きさが歴然です。

3人弱位じゃないでしょうか?
この高さは‥。

棒高跳びレベルです。

こちらはギャラリーにも展示されていて、中にはサントリーの取扱いのある山崎や白州、またスコッチやバーボン等が綺麗に展示されてました。

続いて案内された所は蒸留釜のコーナーです。

大きさや、ヘッドの角度が異なる色んなポットスチルは、真ん中の通路を隔てて左右にずらりと並んでいます。

初溜釜と再溜釜という2度の蒸溜を行って、最終的には70% alc 位のニュースピリッツという樽に詰める前段階。
生まれたてのウイスキーになります。

こちらも稼働中で、初溜釜から再溜釜と2回蒸溜するのですが、1度目の蒸溜の時に注出される最初の方の風味の未熟な液体。中間くらいの風味が良い液体。後半のちょっとえぐみの様な香りが出てきちゃう液体。
こちらを選別して、中間位の2度目の蒸溜に使う液体だけを選別して再留釜へと送られるそうです。
2基位が実際に稼働していて、じゃぶじゃぶ流れていました。
2回目の再溜に使われない液体は、再び初溜釜に送られて、次の1回目の蒸溜に使われる液体と混ぜられて利用されていくそうです。

こちらは生まれたてのニューポット(ニュースピリッツ)

ほんのり、リンゴや洋ナシのような甘い香りを持つ液体です。

70 alc にもなるウイスキーの原液。こちらを色々な樽に詰めていくのです。

次に案内されたこちらが樽を保管するウェアハウス。
暗く打ちっぱなしの全面コンクリートのようなひんやりとした屋内。

入った瞬間に、アルコールが気化された独特の香りと木の香りに包まれます。

2段から3段に積まれたウイスキーの樽が、ずら~りと。

本当いくつあるかよく分からないくらい沢山。
綺麗に積まれています。

こちらの室内は時々ファンを回す程度で大体はドアを閉めきられた状態で保管されるようです。

聞いた所によりますと、外界の季節とほぼ2~3ヶ月程遅れた温度になるそうで‥。

この日は、外の暑さが嘘のように、ひんやりしていました。

3月頃の気温のようです。

とても静かで、神聖な場所を感じさせてくれます。
ここでは時間がゆっくりと滑らかに過ぎている感じがします。

ウェアハウスを出て、外に出ると自然がいっぱい。

この後はゲストルームに移動して、ウイスキーのテイスティングの時間となります。

その前に移動しながらの森林浴。

敷地内には板尾神社といった神様の祭られた場所がありました。

山崎ウイスキーはこちらの神様にも見守られているのでしょうか。

最初に山崎10年のハイボールを頂きました。

ナッツのような香ばしさや、ほんのり甘く感じるビターチョコ。

程良くシャープなスパイシーさのあるスッキリした味わいです。

次に頂いたのは、山崎12年の水割りと白州10年のハイボールでした。

山崎の後に白州をのんだ事もあり、白州のピート感は、より際立って感じられました。山崎にはないミントの様な清涼感がまた面白い個性の違いを楽しめます。

山崎12年の水割りは、これまた上品な風味です。

後々12年のハイボールとストレートを頂き、飲み比べをしたのですが、面白い事にハイボールはやっぱり10年のものが。

12年はやっぱりストレートが美味しくいただけました。
水割りはきっと好みの問題と思われます。
ゆっくりまったり飲みたい時はチョコレートをかじりながらストレートで‥。
程良いアルコールと、絹のように滑らかな優しいお酒を飲みたい時には、この12年の水割りを‥。
気持ち良い試飲の時間でした。

あとは、ギャラリーの方に戻って、有料試飲のスペースへと戻ってきました。

ここではお土産コーナーから無くなってしまった原酒シリーズを頂くことにしました。

結構オープンな場所なので、気持ち良ければ外のテラス席で楽しめるし、ゆったり室内でまったり試飲という感じでも楽しめそうです。

山崎12年シェリー樽原酒
見た目もアンバーな深い赤茶色。
レーズンのように熟した甘い香り。
いっぱいタンニンも含まれているようです。

甘くもあるのですが、深い樽香のビターな苦味も心地よい味わいで、50% alc位です。

パンチョン樽原酒
こちらは色が薄いゴールドカラー。
色の濃い薄いは、味の濃い薄いではありません。
こちらも濃厚な味わいのモルトウイスキーです。

バニラのようなとっても甘い風味。
キャラメルやメイプルシロップみたいな優しい甘さも。

やはり50% alc位のカスクです。

ちょっと気持ちよくなってしまいましたので(笑)
細かい記憶がちょっと‥ぼんやりしてますzzz
この日は天気もよかったので、外のテラス席で。
直射日光を浴び、風に吹かれながらの森林浴試飲です。

山崎の造られた、この土地の空気に触れながらの山崎を身体で味わう。
きっと中身はどこで飲んでも大差ないかもしれませんが、きっと雰囲気とか空気感とか。
シチュエーションとか。このような付加の要素も大変大きいと思いました。

エールハウスも、美味しく味わえるような雰囲気や空気が自然に造っていきたいです(笑)

こちらはギャラリーにあるウイスキー回廊♪
左右の棚にびっしり羅列された色々なウイスキー。

おもに山崎のウイスキーですが、年数違いとか、直火蒸溜と蒸気だけでゆっくり蒸溜するという間接蒸溜でのウイスキー。
熟成樽させる樽の違いで造られた色々な樽仕上げのものや、フレーバーをつけたものも。
(なかには香りは嗅ぐ事はできませんが、ミントやラベンダー、ジェニパーで風味をつけられたものも)

60年代くらいから70、80、90年と異なるヴィンテージのもの。

また、山崎以外のサントリーの所有するスコッチウイスキーや、グレーンウイスキー。バーボンやライウイスキー等も綺麗に図書館のように並べられていました。

この回廊。圧巻です。

水生野(みなせの)と呼ばれる山崎を支える名水。
板尾神社と竹林に守られた山崎蒸溜所。

是非、大阪や京都あたりに出かけた時には立ち寄ってみては如何でしょう?
意外とアクセス良くって、訪れやすいです。